日本最大のADSLの卸売サービス専門事業者としてイー・アクセスを成功裏に立ち上げた実績により、イー・モバイルの経営チームは、投資家と携帯電話ユーザーの双方から高い期待を持たれていた。投資家は、投資に対して高いレバレッジを効かせるビジネス的な成功(=投資収益)を求めていた。一方、携帯電話ユーザーは、新規事業者の参入による従来の携帯電話サービスには無い新たなサービスの展開など、日本の既存の携帯電話サービスにイノベーションを起こすことを求めていた。これらイー・モバイルの参入を歓迎する事業環境の中で、COOであるエリックは、イー・モバイルの経営チームが挑むべき次のステップを考えていた。
ケースイー・モバイル株式会社-2008-作成者梅嶋真樹所属(作成時)慶應義塾大学政策メディア研究科特別研究講師著作権保持者慶應義塾大学/梅嶋真樹