キユーピーは、自社において納入検品を実施してから注文商品を顧客に出荷する納品形態(検品レス納品)を、一部の顧客との間で開始した。この業界の慣習とは異なる納品形態は、顧客企業における物流現場の人手不足問題等に対応するものだが、追加の検品業務はキユーピーにとって新たな稼働とリードタイムの増加、つまりは、追加のコスト増の要因となっている。本ケースでは、荷主の業務にも影響を与え始めた物流現場での人手不足問題を理解するとともに、キユーピーとその取引先がなぜ、そして、どのような考えでこのような業務を実現したのか、また、今後どのように対応すべきなのかを議論する。
ケースキユーピー株式会社B作成年月2019年3月作成者稲葉達也所属(作成時)神奈川工科大学著作権保持者稲葉達也、神奈川工科大学